仕組みづくりDXレベル 2〜4

ホームページ・LPを作って終わりにしない

2026.10.19

ホームページを作ったときは、社内も少し盛り上がります。ところが数か月たつと、お知らせの最終更新が公開した月のまま、問い合わせフォームから来たメールは誰も見ていない、という状態になりがちです。ホームページやLP(ひとつの商品やサービスを紹介するための縦長の1ページ)は、公開した日がスタートです。作ったページを、仕事の入口として動かし続けるための考え方をまとめます。

「作って終わり」になると何が起きるか

更新されないホームページは、見た人に思った以上に多くのことを伝えてしまいます。

  • お知らせが古いままだと、「この会社は今も営業しているのか」と不安にさせる
  • 料金や営業時間が変わったのに直っておらず、問い合わせの場で食い違う
  • 問い合わせフォームの通知先が退職した社員のアドレスのままで、連絡を取りこぼす

どれも、作った時点では問題がなかったことです。会社は毎日少しずつ変わります。その変化にページが追いついていないことが、作って終わりの一番の問題です。

古くなりやすい情報を、先に洗い出す

ホームページの中で古くなりやすい情報は、ある程度決まっています。

  • 料金、営業時間、定休日、住所や電話番号
  • 取り扱っている商品やサービスの一覧
  • スタッフの紹介や、代表のあいさつ
  • 採用情報と、募集している職種
  • 年末年始や連休のお知らせ

こうした情報が載っているページを一覧にしておきましょう。料金を改定する、新しいサービスを始める、社員が入れ替わる。社内の変更を決める会議の議題に「ホームページの直し」を一行足しておくだけでも、直し忘れを防ぎやすくなります。

ページの「役割」を一文で書く

運用を始める前に、そのページが何のためにあるのかを一文で書いてみてください。たとえば、地域で住宅の修繕を請け負っている会社なら、次のような役割が考えられます。

  • 会社のホームページ:初めての人に「信頼できる会社だ」と思ってもらう
  • 施工事例のページ:どんな仕事ができるかを、写真で知ってもらう
  • 外壁塗装のLP:広告から来た人に、見積もりの依頼をしてもらう

役割が決まると、何を更新すべきかも決まります。信頼を伝えるページなら、会社の今の様子が伝わる情報を新しく保つことが大事です。見積もりの依頼を集めるLPなら、依頼のボタンが押されているかを見ることが大事です。

LPは「広告とセット」で見る

LPは、広告から人を連れてきて、依頼や申し込みをしてもらうためのページです。そのため、LPだけを見ても良し悪しは分かりません。どの広告から来た人が、どれくらいボタンを押したのかを、広告とセットで見ます。広告の文言とLPの最初の画面の言葉がずれていると、来た人は離れやすくなります。広告で「見積もり無料」とうたうなら、LPの最初にもその言葉が見えるようにする。こうした小さな合わせ込みを続けることが、LPの運用の中心です。

更新の担当と手順を決める

更新が止まる大きな理由の一つは、「誰の仕事か」が決まっていないことです。担当を決めるときは、次の3つの役を分けて考えると進めやすくなります。

| 役 | すること | |---|---| | ネタを出す人 | 新しい実績、お知らせ、変わった情報を集める | | 書く人 | 文章や写真を整えて、載せられる形にする | | 載せる人 | 実際にページへ反映し、表示を確かめる |

小さな会社では、一人が全部を兼ねることもあります。それでも役を分けて書いておくと、「ネタはあるのに載っていない」「書いたのに反映されていない」といった詰まりの場所が見つけやすくなります。更新のめやすも役割に合わせて決めます。お知らせは月に一度、実績は仕事が一つ終わるたび、のように決めておけば、担当者が迷いません。

載せる人が変わっても困らないように、手順を一枚の紙にまとめておきましょう。どの画面から入り、どこを直し、どう確かめるか。ログインの情報は、手順書とは別の安全な場所で会社として管理します。写真や文章の元が社内のあちこちに散らばっていると、更新のたびに探す手間がかかるので、置き場所も一つ決めておきます。社内資料が整ってくれば、お知らせや実績紹介の下書きをAIに作らせ、社員が整えて載せる、という使い方もできます。

問い合わせが届いた「後」を設計する

ホームページの成果は、問い合わせが来た後の対応に左右されます。せっかく届いた問い合わせも、返信が遅れたり、担当が決まっていなかったりすると、他社に流れてしまうかもしれません。届いた後の流れを、次の順に決めておきましょう。

  1. 通知が誰のどこに届くか(一人だけにしない)
  2. 最初の返信を、誰がいつまでにするか
  3. 内容ごとに、どの担当者へ引き継ぐか
  4. 対応の状況を、どこに記録するか
  5. 対応が終わったかを、誰が確かめるか

この流れが整うと、ホームページは「情報を載せる場所」から「仕事の入口」に変わります。

最初の返信は、ひな形を用意する

返信が遅れる理由の一つは、毎回ゼロから文面を考えていることです。よく来る問い合わせの種類ごとに、最初の返信のひな形を用意しておきましょう。お礼、受け取った内容の確認、次に何をするか、いつまでに連絡するか。この四つが入っていれば、担当者が替わっても同じ丁寧さで返せます。

毎月見ておきたい項目

運用というと、難しい分析を思い浮かべるかもしれません。最初は、月に一度、次の項目を確かめるだけで十分です。

  • 問い合わせの件数と、その内容
  • 問い合わせから、実際の仕事につながったかどうか
  • よく見られているページはどれか
  • お知らせや実績の最終更新日
  • フォームが正しく送れるか(自分で一度送ってみる)

どのページがどれだけ見られたかは、アクセス解析(ページを見た人の数や、どこから来たかを数える道具)で確かめます。数字は、前の月と比べて増えたか減ったかを見るくらいで構いません。「なぜ増えた・減ったのか」を社内で一言話し合うことが、次の改善のヒントになります。問い合わせの記録がたまれば、どんな相談が多いのかも見えてきます。確かめた結果は、日付と一緒に一行ずつ残しておくと、半年後に見返したときの変化が分かります。

今日からできること

自社のホームページを開き、お知らせの最終更新日と、問い合わせフォームの通知先のメールアドレスを確かめてみてください。通知先が今も届く宛先になっているか。それだけで、取りこぼしていた連絡に気づけるかもしれません。時間があれば、フォームから自分あてに一度送ってみて、通知が誰に届き、何分後に気づけたかも確かめておきましょう。

まとめ

  • ホームページやLPは、公開した日がスタート
  • 古くなりやすい情報を一覧にし、社内の変更とセットで直す
  • ページの役割を一文で書くと、更新すべきことが決まる
  • ネタを出す・書く・載せるの役を分け、手順を一枚にまとめる
  • 問い合わせが届いた後の流れと、月に一度見る項目を決める

TaskMate では、ホームページやLPの制作だけでなく、更新の手順や問い合わせの流れづくりも一緒に行います。作ったページを仕事の入口として育てたい方は、まずDXレベルを相談するから今の状況をお聞かせください。

関連するコラム

コラム一覧へ